陰日向に咲く (2008) / Flowers in the Shadows

東京に生きる“ダメダメな人たち”の奮闘を描いた、劇団ひとりのベストセラー小説を映画化。V6の岡田准一、母と娘の2役を演じる宮崎あおいら、豪華キャスト共演の感動作。監督:平川雄一朗、キャスト:岡田准一, 宮崎あおい, 伊東淳史, 緒川たまき, 塚本高史

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陰日向に咲く (2008) / Flowers in the Shadowsのあらすじ

観光バスの運転手シンヤ(岡田准一)は、ふとしたきっかけで浅草で寿子(宮崎あおい)と知り合う。寿子は、35年前に浅草で芸人をやっていた母・鳴子(宮崎あおい・2役)の消息を追っていた。鳴子は、売れない芸人の雷太(伊藤淳史)とコンビを組んで、ストリップの幕間に漫才をやっていたのだ。しかし、雷太の行方はわからなかった。パチンコ依存症のシンヤは、借金を重ねたあげくオレオレ詐欺に手を染める。その相手の老婆こそ、雷太が浅草時代に思いを寄せていた前衛ストリッパーのジュピター(緒川たまき)だった。一方、崖っぷちアイドルみゃーこ(平山あや)を熱烈に応援するゆうすけ(塚本高史)は、小学生の頃の初恋の記憶を引きずっていた。その相手こそ、現在のみゃーこだった。ゆうすけらの努力によって、みゃーこは再びブレイクのきっかけをつかむ。エリート会社員のリュウタロウ(三浦友和)は、妻を亡くし息子から絶縁された心の痛みから、休暇を取って新宿でホームレス生活を始める。そこで出会ったのは、ホラ吹きで知られるカリスマ的なホームレスのモーゼ(西田敏行)だった。気楽そうに見えるモーゼだが、彼もまた悲しい過去を背負っていた。いよいよ借金で首が回らなくなり、弁護士センターへ相談に赴いたシンヤは、そこで寿子と再会する。彼女は、弁護士だったのだ。台風の豪雨の中、老婆の死を知らされて、彼女のアパートを訪れるシンヤ。そこには、ジュピターの居場所を知った寿子もいた。そして、かつてのプードル雷太が成長した姿のモーゼも、ジュピターと最期の別れにやってきた。人と人を結ぶ絆の深さを知ったシンヤは、亡き母と暮らした生家に向かう。そこには、父のリュウタロウがいた。二人は、思い出の桃の樹の下で記念写真を撮る。台風一過の空は、抜けるような快晴だった。

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